この度、1999年11月5日〜11月18日までの約2週間、二つの大きな目的でアメリカ西海岸地域に参りました。海外在住の方のみならず、子育て真っ最中の人々にとって、大変気がかりな事は、発達段階に伴う子供達を取り巻く社会環境のめまぐるしい変化の問題、学校教育の問題等があります。これらの問題はいつの時代も親にとって大変頭の痛い問題であるが、また、子供の発達段階によって大変難しくもあり、大変大切な事でもあります。中学生・高校生年代の子供達を持つ保護者にとって、この問題は決して避けて通る事のできない問題です。

アメリカ在住同窓生と一口に言っても、市民権を持って永住している方と企業より派遣勤務者として生活している方と二つの形があります。日本とアメリカの教育の仕組や事情も違いますが、こと子供の教育に関しては大きな違いの無いことを感じました。今回、この両者の方々から率直なお気持を伺い、また、啓明学園の帰国子女の受け入れ状況について説明する機会を持つ事ができました。

一方、同窓生の方々がアメリカの大地でたくましく生活されておられる姿を拝見し感動しました。そのうちの何人かの方より数年まえからロスアンゼルスに同窓生どうしの交流を持つためにも是非とも啓明学園同窓会を作りたいのですがとの連絡がありましたので役員の方々と検討し時間が少々かかりましたが、1998年11月にその予備的なかたちで35回生、鴻山浩美さんを中心に第一回生の平井俊一様をはじめ5名の方々が出席され開かれました。

今回のアメリカ西部地域支部結成に至るまでには、昨年の予備会をベースに開かれました結果13名の方が出席され、1999年代最後の1999年11月6日（土）ロサンゼルスに啓明学園西部地域支部が正式に発足しましたことをお知らせ致します。今回の出席者は1回生平井俊一様を始め、19回生・32回生・34回生・35回生・38回生・40回生・44回生・46回生2名・旧教員夫妻と廣野の計13名でした。

今回のアメリカ西部地域支部結成は、今後、国内外での同窓会支部が結成されるであろう先がけとして、アメリカ西部地域支部が第一号となったわけです。　現在、北米在住者の名簿確認（永住者・期間滞在者）のとれている方が約80数名おられます。その内の、12名の方々の出席ですからわずかではありましたが、支部を結成し同窓生としての交流の輪が広げていくことができたと言うことは、21世紀に向かっての大きな前進であると確信致します。出席者の皆さんは在学中の思い出をかみしめながら、21世紀への新たなる学園の発展を祈り、さらなる思いは愛校心にみなぎっており、啓明学園で生活できたことを喜びとしておることを強く感じました。（尚、6日当日都合で参加できなかった方4名のうち3名の方と会合を持った。）　

今回の結成推進者でもありました35回生鴻山浩美さんが出張のため会を進める事ができないとのご連絡が事前にありましたので、代行者として35回生中原なでしこさんが中心になり、40回生の松本　洋君が積極的に連絡役をしてくださいました。 　

今後の方針として、事務局本部との連絡を密にし、学園広報誌「いずみ」を今、アメリカ・カナダ・メキシコ在住者向けの発送を支部が担当する。また登録者を確認したううえで、多少の年会費の協力をお願いしていただく方向を探りたいとしている。さらには末連絡者の掘り起こしと、新規渡米者等の連絡を密にするように努力する事で一致しました。

カリフォルニア大学バークレー校を訪問しスティーブ・ボーゲル君と面談する。 彼は、バークレー校教授で、本校35回生である。前任校のハーバード大学助教授から99年6月にバークレー校に転任した。彼が数年前に来校さていらいの再会でした。今後、西海岸地区またサンフランシスコ地区での同窓会活動への協力を要請する。 年に1・2回日本に来日しているとのことであった。

シアトルからの帰りに、隔年夏休みにオレゴン州ポートランドで行われている体験留学で、 大変お世話になっているパティ林さん（旧英語科講師）と28回生古屋ジョナサン宣雄さんが、 同じ時間帯にホテルに訪ねてこられ、わずかな時間ではあつたがお会いする事ができた。 古屋ジョナサン宣雄さんにも、 今後の夏休み体験留学・北米西海岸地域(オレゴン・ワシントン州・カナダ）での同窓会について 協力をお願いする。